Don't teach children English
英語育児をしている人なら
一度は耳にしたことがあるであろう
このキャッチーなタイトルの著書。
私のこよなく愛するアマゾンのマーケットプレイスで
なんと200円代で出ていたので迷わずポチッとして読んでみました♪
英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ) (2004/02) 市川 力 商品詳細を見る |
全体を通して言えるのは
著者はバイリンガルに関して
今まで日本語にしか触れてこなかった子供(既に小学生前後の年齢)
がいきなり英語圏に放り込まれた場合のその後
にしかフォーカスしてないので
(母語は日本語、第二言語が英語みたいな)
私が知りたかった
0歳時から日本語&英語の2か国語を母語とするためには
どうしたら良いのか?
や、それに対する問題点や弊害などの内容ではなかったので
ちょっともの足りませんでした。
ちゃんちゃん。
でもでも
『英語を教えるな』というタイトルではあるけど
英語を否定的にとらえている訳ではなく
それ以前に親としてもっとすべきことがあるんじゃないですか?
という提言を投げかけているところは
とっても共感!!
『親の役割は
生活の中に自然にいつも英語が存在するような環境を整え
子供が英語に対して肯定的なイメージを持ち続けられるようにする事。
いつか子供が集中して英語を勉強する時期が来た時に
一生懸命できるような素地を作ってあげる事。
乳幼児期には英語力よりも「人間性」を豊かにする素地を
作ってあげる事。』
『英語がペラペラになれないのではなく
人間性と知識がペラペラなのでは?
しゃべれないことを英語力のせいにしている日本人の考え方を
まずは変えていくべきであろう。』
この辺は確かにそうだよね~
と納得。
英語育児に関する参考文献一覧が
巻末にあるのもGOODです♪
読みたい本がいくつか出てきたので
早速検索してみたいと思います。
以下 自分の記憶整理のためのものです。
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第一章
著者がこれまでアメリカで出会ってきた
親の海外赴任に伴って渡米してきた
様々な年齢の子供たちの事例を紹介。
帰国子女として扱われてしまうがゆえの
彼らの苦悩と努力を通して
安易な親子留学への警鐘を鳴らしているのかな?
第二章
『日常会話言語』を習得したレベルで甘んじてしまい
日本語も英語も『教科理解言語(授業を理解するための英語力)』
の面で不完全な状態(セミリンガル)への危惧を説明。
海外に行きさえすればバイリンガルになれるという
親の思惑がいかに幻想か
親の子供に対する日本語教育のフォローがいかに必要かがわかる。
第三章
早期英語教育に対する親の思い込み
①幼児期から学べば自然に英語を習得できる
②幼児期から学べばネイティブ並みの英語力を身につけられる
③英語ぐらいペラペラになっておかないと、、、
を著者なりに一つずつ検証。
共感できる部分もあるけど
え?そんな事を今更ここで言うか?
という部分もあって、ちょっと読んでてイライラ(笑)
第四章
小学校に導入されつつある英語教育や
群馬県にある加藤学園を例にイマージョン教育
インターナショナルスクールを紹介。
でも、子育てを外注せずに親ができることもあるのでは?
と次章に続きます。
第五章
海外で『国際感覚』を身につける方法を子供たちの体験をもとに紹介。
母語の能力を越えた第二言語能力は身につけられないので
まずは母語や話す内容(中身)のスキルアップが大切だという事
幼児期は他者との違いを偏見なく受け入れることができる時期だから
多様性を受け入れ態度を育てることが大事だという事を提唱。
最終章
著者の主張の確認とともに
英語力を獲得するための素地作りを
家庭教育に取り入れる方法を紹介。
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